07 KTM125EXC（2st.ﾊﾞｯﾃﾘｰﾚｽ）の断線修理依頼です。
ヘッドライトが異常に暗くチラつきが激しい、ウィンカーの点滅がおかしいなどの症状があるそう。
黒テープが巻いてあるエキサイタコイルから、反時計回りに①～⑦番として解説します。
抵抗値を計ってみると、白～アース間で∞、白～黄間で∞、黄～アース間で0.8Ω
という事で、エキサイタコイル横の７番が断線しているだろうと予測。
マグネットワイヤーを解く前に、ビニール線を外す。
はんだゴテでハンダを溶かして分離する。
エキサイタコイル線。
ビニール線を外したらステーターベースから分離。
ノーマルは①番から⑥番までの６極をACで使用していて、
配線図を見ると、ヘッド＆テールライト、ポジション、ストップを担当
⑦番１極だけがDC用で、ウィンカー、ホーン、メーター灯を作動させている。
バッテリーレス１極だけで点灯するのだろうか？
と思ってしまうが、実際点灯しているのだから信じられん！
DC用の⑦番が断線していました。全部解いて巻き直し。
解きました。途中の写真はありません。
このステーターは、ワニスのカスなども少なく、あまり荒れてないので助かりました。
それでも細かいところはダイヤモンド鑢で修正
修理依頼なので、ノーマルと同じように巻けば義務は果たすのだが、
折角解いたんだから、できる性能アップは実行したい。
勝手ながら、①～⑤番をAC用とし、巻き数もほぼ同じで１サイズ線径アップ。
DCは１極増やして⑥～⑦にして、線径も１サイズ太くしてやった。
これでDCは確実に強化、ACもノーマルよりは性能アップしている筈だ。
巻き直し後の処理
先にワニスを塗って浸透させ、巻きが緩くなりがちな所は接着剤で固める。
ハーネスをベースにくぐらせてから、ステーターコイルと結線する。
これで断線修理と、プチチューニングが終わりました。