明星大学から 全日本学生フォーミュラ大会 出場車両のチューニング依頼がきました。
CRF450X 新品のステーターが送られてきました。
学生フォーミュラ出場車両のチューニングは、日大Cit RacingTeam に次いで２件目です。
このステーターはコアが１０極ありますが、実際に使われているのは６極のみで、
そのうち５極がACでヘッドライト用に、１極をDCでバッテリー充電用に用いています。
充電用はたった１極のみなので、当然のことながら能力はとても低い。
ハーネスを分離してから・・・
エキサイタコイルを残して全て解き、
10極全てに線径アップしたマグネットワイヤーを巻いて行きます。
大学からの依頼に、緊張感を持って作業をしています（＾＾）
いい成績を残せますように・・・
巻き直しにより、コイルの断面積はノーマルの約2.8倍に。
充電用が１極から１０極全部になり、能力は劇的に向上！
ワニスを塗って乾かし、ハーネスを元通りに取り付ければ終了。
学生フォーミュラカーがどれだけの電気を必要としているのか分かりませんが、
バッテリーが上がるような事態には、絶対ならないでしょう。
巻き直した事により、ノーマルのAC/DC兼用のレギュレーターは使えなくなり、
DC（バッテリー）専用のレギュレートレクチファイヤに交換する事になります。
参考までに、他の車両と比較してみました。
左がCRF250X（巻き直したもの）
ステーターは極端に小さく、コアは５極で巻きしろも小さく、能力も低い。
直径約６０ｍｍ
真中がCRF450X（巻き直し前）
巻き直せばヘッドライト１００Wくらいの能力を持ちます。
直径約７７ｍｍ
右はヤマハのWR250F（巻き直し後）
１２極あって線径も１サイズ大きくでき、450Xより更に強力。
直径は約８３ｍｍ