広島のお客様で、カープのファンなのでしょうね。タオルに包まれて届きました。
北米仕様は砂漠を走るデザートレース用？で夜は走らない！という事なのか、
ヘッドライトは提灯並みに暗く、当然車検は通りません。
１０極あるコアのうち４極しか巻かれておらず、６極は空である。
配線は４極分だけなので、EDやU仕様とは異なり、片側１か所にまとめてあります。
灯火はヘッド・テールのみで、ＡＣレギュレーター１個で制御されます。
先ず配線の接続を確認して・・
ハーネスから切り離す。
ピンクと黄色がライティング用で、黒/赤と茶色が点火用。
エキサイタはそのままで、ライティング用のコイルを解いて巻き直します。
XR400R～650Rのステーターは同じもので、ワニスでガッチリ固めてあって解きにくいです。
素手でやっているとワニスのカスで怪我する事があるので、革手袋をして解きます。
解きました。４極なので少し楽しました。
解いた後はワニスの残りと、エナメル線の巻き跡を鑢で均しておきます。
新しいコイルを巻き易くするためです。
最初は30kg あったけど、すっかり少なくなりました。
１つずつ巻き数を数えながら、隣のコアと逆巻きに巻いて行きます。
半分巻き終わりました。エナメル線に傷をつけると、ここまでの苦労が水の泡です。
１０極全部巻き終わりました。
最初からきっちり詰めて巻かないとグチャグチャになって巻き数が足りなくなります。
マグネットワイヤーとハーネスを元通りに繋ぎます。
ハーネスと繋いだら、コイルにワニスを塗って乾かし、接着剤で固める。
巻き直し後は、マグネットワイヤーの断面積が１.８５倍になり、
巻き数も増えて電圧も電流もアップしました。
写真撮るのを忘れたけど、抵抗値はノーマル４極で ０.６Ωだったのが
巻き直し後、１０極 ０.４Ωに改善しました。
これでヘッドライト１００Wが実現します。
北米仕様はハーネスとギボシ４個で繋がっているだけです。
そのまま元通りに繋げばＯＫで、車体回路の変更は必要ありません。