１９８１年型のXR200Rのチューニング依頼です。
６Ｖ車なので１２Ｖにアップしたいというのが主な依頼内容。
これはノーマルステーター。棒状のもので古いバイクは殆どこのタイプです。
性能もそれなりで、大きな性能アップは期待できませんが・・・
ケースカバーから分離・・・
ノーマルの線径は０.８ミリ・・
左のエキサイタコイル（点火用）は触りません。
ライティングコイルのみ解いて巻き直し。
ステーターが理想的な寸法で出来ているとは限らず、
ノーマルが理想的線径と巻き数とは限らない。
したがって、線径を変えて同じ巻き数にすれば良いというものではなく、
何ミリを何回巻くかが経験によるところ・・・
これは失敗例。巻きすぎてフライホイールの軸に当たってしまいます。
これがギリギリです。中央部分は軸への接触を避けて、１層少なくしました。
フライホイールの底に当たらないか心配だったけど、実際は十分余裕があるようです。
確認したら一度外してワニスを塗って固めます。再び取り付けて完成。
巻き直し工賃は ￥２２０００（税込）
巻き直し依頼の際は、写真のようにクランクケースカバーごと送ってください。
テスト結果が届きました。ＡＣＧの出力はレギュレーター無しで、アイドリング１８Ｖ以上、
少し回転を上げると３０Ｖ以上で、ノーマルより明らかに性能アップしたという報告です。
高回転時の電圧を聞いていませんが、エンジン回転が上がれば当然電圧もアップします。
やや抽象的ですが、おおむね予想通りの数字。１２Ｖ化ＯＫです。