久し振りに E-Line チューニングの依頼です。
今回はYZ250に用いられているものですが、過去にやったCRやCREと同じもの。
そりゃ当然、後付けなんだから車種別に換える必要はない。
基盤の１つが割れて、補修してありました。
ノーマルは２回路に巻かれているので基盤は３つですが、
１回路に巻き直すので、基盤は２つになります。
仕事を始める前にざっと洗浄してから・・・
カバーから分離。
アウターローター車のように順序良く解いて・・という事ができないので、
有無を言わさずニッパでバチバチ切断してから・・・
ボロボロと解いて行きます。
解いた跡はワニスのカスが沢山残るので、こいつを取り除くのが一苦労。
カスを取り除いたら、コイルを巻き易いように鑢で均しておく。
更に、ステーター本体の被覆が剥がれていないか十分確認して、
剥がれた個所は絶縁処理しておく。
ハーネスの基盤と極間の仕切板はボロボロで再使用できないので、
巻き始める前に新しく製作しておきます。
いつもの事ながら、巻き始めたら没頭してしまって途中の写真がありません。
１コア巻く毎に仕切板を差し込んで行きますが、これがなかなか難しい。
巻き過ぎると入らず、足りないと外れる。なるべく多く巻いてキツキツに挿入する。
ハーネスを取り付ける前に、マグネットワイヤーが動かないように接着剤で固める。
特にE-Lineは、どうしても巻きが緩くなってしまうので、この作業は欠かせません。
新しくなった基盤に、マグネットワイヤーとハーネスをハンダ付けし、更に接着剤で固める。
あとはオーナーさんに車体回路の変更をして頂きます。
自分で実車に装着してテストした事がないのだけど、「巻き直し前に比べてメチャクチャ良くなったので・・・」
と、オーナーさんからお礼の電話を頂きました。
巻き直し料金は ￥３９６００（税込）です。
